LAMとは
Life Area Marketing(生活圏マーケティング)の略で、独自の定義で区切られた生活圏データをもとにGISシェイプファイルとして作成し、データを集計したものです。
生活圏データとその場所の集客力の高さを等高線で表現した立地ポテンシャルデータ、そして各種統計データを利用することで、出店やポスティングを検討する際、より高精度なエリアマーケティングに役立てることができます。
■生活圏データ
地域住民の日常での生活行動範囲(通勤通学、買物など)で全国を約2,700エリアに区分した「市場発想」のエリア区分データです。
人口集積、生活動線、商業集積、地形、交通状況等の地域の生活行動の状況を、車両、徒歩、自転車の実地調査によって確認しています。
※ 生活圏マーケティングツールについては、以下で特許申請済み
【整理番号】LCP2014001
【提出日】平成26年10月6日
【特許出願人】株式会社リンクコーポレーション
■立地ポテンシャルデータ
商業の賑わい性が高い場所を可視化したデータで、一目で商業が賑わっているエリアを判別することができます。
これらデータ全てを複合的に活用し、生活圏分析ソリューションとして提供しています。
生活圏分析ソリューションとは
生活圏分析ソリューションは「生活圏データ」「マーケティングデータ」「分析プログラム」「地図システム」で構成されます。
生活圏データ
・シェイプデータ
・全国を約2,700エリアに分割
・可住地を対象に行動範囲を形状化
マーケティングデータ
・人口データ
・立地ポテンシャルデータ
・業種別市場規模推計データ
分析プログラム
・生活圏分析
・最適店舗数分析
・売上予測分析
地図システム
・既存データ、分析結果の可視化
・全社共有可能
・高いアクセシビリティ
上記のさまざまなデータや分析アプリケーションを組み合わせて、エリアマーケティングに有用なデータ分析と組織での知見の共有を可能にします。生活圏分析ソリューションは株式会社ビースカイネットのソリューションサービスです。
LAMの3つの特徴
既にGISシステムを導入している企業様も、初めて導入を検討している企業様も以下の3つの特徴を活かしすぐに分析・運用が可能となります。
生活圏データと統計データを標準搭載
地域住民の日常での生活行動範囲で区分された生活圏と、生活圏内の人口・世帯数等の集計結果が閲覧可能。
生活圏データを使えば時間のかかる商圏設定が不要で、立地ポテンシャルデータを掛け合わせれば、エリア内での既存店舗や出店候補地の良し悪しも可視化できる。したがって、エリアマーケティングも出店計画もスピーディーに。
簡単操作で誰でも、どこでも納得のいく分析
ワンクリックで見たい生活圏や特定エリアの最新統計データが把握できるので、GISに慣れていない方にも操作が簡単。内部会議や商談にそのまま利用するだけで根拠のある資料になるので、活用の幅が広がる。
時間を掛けずに高精度な商圏把握
来訪・流量データや将来推計人口、商業物件データといった搭載データや、分析サービスのオプションが追加可能。
使い始めるにはハードルの高い高度分析機能を試したい方からGISツールを始めてみたい方まで、見たいときに必要なデータやサービスが選択可能なので使い方は自由自在。 したがって目的に合わせて時間を掛けずに高精度な商圏把握が可能に。
LAMを使用した事例
顧客分析による販売促進のエリア選定
消費行動範囲である生活圏を利用することで、エリアの特徴や既存顧客の把握だけでなく、競合店への来店客や自店の見込み顧客をより分析しやすくなります。左画像のように実態に近い人口区分(生活圏)を見ることにより、顧客分析をより精度の高いものにする事ができます。例えば、営業やポスティングに効果的なエリアやターゲット情報が見えやすくなり、販促効果を高めることが可能になります。
店舗開発と運営改善
エリアの集客力を表した立地ポテンシャルと競合店舗や出店候補エリアの年齢構成を可視化することで、どこにどんな人が集まっているか分析できるようになります。さらに生活圏と組み合わせることで、右画像のように生活圏内でポテンシャルが比較的高くなっているエリア&競合店が少ないエリアを一目で判断できるようになります。このように出店候補地の選定やスクラップ&ビルドの判断をサポートすることも可能です。
売上予測の精度向上
売上予測の精度向上は、店舗開発や既存店舗の商品の仕入れや人員配置を最適化させるために必要です。
生活圏を顧客データや統計データと掛け合わせることで、実際の消費行動範囲における年代や属性の推移など売上に影響するデータが作成可能になり、おおまかに設定されていた売上予測精度を向上させることにも活用できます。
生活圏を活用することで、マーケットの分析・判断~施策立案までスムーズに行えます!
LAM×IFD Professional Service
「LAMと当社の分析・機械学習サービスを組み合わせることでビジネス課題解決を支援します」
多くの企業で出店計画・エリアマーケティング・顧客分析等の重要性が高まる一方、既存のGISツールだけでは求める分析が出来ないケースが増えてきています。
LAMと弊社のエキスパートによる分析・機械学習(分析サービス)を組み合わせることで、ビジネス課題の解決に向けた以下のサービス・サポートを行い意思決定を支援します。
- 地域別詳細分析:
国勢調査データを生活圏の切り口で保持しているLAMと分析サービスを組み合わせることで、地域ごとの人口動態、経済活動、社会構造、将来の予測など、深い洞察が可能。 - 戦略的意思決定サポート:
データ分析の力で、企業や店舗が効果的な戦略や計画を立てるための具体的な指針を提供。 - 持続可能な発展の支援:
環境や社会的な側面からもデータ分析を行い、持続可能な発展を促進するための解決策およびご提案を提供。 - カスタマイズ対応:
お客様のニーズに合わせた分析・機械学習が可能で、特定の地域や産業に特化したレポート作成にも対応。
LAM×IFD Professional Serviceの一例
売上予測モデルの生成
過去の売上データを元に、将来の売上予測を行い、販促施策の効果をシミュレーションすることもできます。機械学習による分析を用いることで、過去の売り上げデータにLAMが保持しているデータを加え、将来の売上予測を行うことができ、効果的な販促施策の立案が可能になり、エリアマーケティングの効果を最大化することが出来ます。
効果検証
施策(折込チラシをイメージ)の効果を分析する際、初めに明確な目的を設定します。この目的とは、例えば売上向上や特定商品の販売促進などです。次に、施策配布前の基本的なデータ(売上、来店客数など)を収集し、チラシ配布後の同様のデータを取得します。この2つのデータを比較分析することで、チラシの具体的な影響を評価します。ただし、この分析の際には、天気や気温、祝日や他のプロモーション活動などの外部要因も考慮する必要があります。分析結果から施策の効果を解釈し、それを基にモデルを構築し、次回施策の精度改善を行います。またLAMが持つ統計データを活用することで配布エリアの最適化が容易になります。
出店位置の分析
ターゲットとする顧客の属性を分析する際に、機械学習を用いることで、より多くのデータを統合した分析を行うことができます。これにより、具体的なエリア把握・シミュレーションができるので店舗開発に繋げることができます。
LAMは生活圏内にどの程度の人口がいるか確認することができるため、具体的な出店計画の立案前にシミュレーションすることが可能です。
お問い合わせ
ご検討されている方はお気軽にご相談ください。